先物 2006 3 9
本日、前場の日経平均株価は、先物主導で大幅高になった感じがします。
日経平均株価の3分足チャートを見てみると、
朝方と10時半頃、まるで音もなく、スルスルと上がった印象です。
しかし、日経平均株価の出来高(前場)は、
大幅上昇の割に、少ないので、
おそらく、実需の買いではなく、先物主導の買い物だったかもしれません。
いずれにせよ、出来高が少ない中で、大幅上昇ですので、
ちょっと気をつけた方がよいかもしれません。
オプション 2005 11 30
今日は、いつもと違った話を書きたい。
オプションという金融商品を、ご存じでしょうか。
詳しい説明は省きますが、最近、オプション市場にも、
個人投資家が進出し、一定の影響力を持つようになったと聞きます。
オプションが対象とする株価指数として、たとえば、日経平均株価があります。
日経平均株価が上昇すると予想するならば、コールオプションを買い、
下落すると予想するならば、プットオプションを買えば、儲かる投資法です。
少し、信用取引に似ているかもしれません。
コールオプションが信用買いで、プットオプションが信用売りと考えれば、
わかりやすいかもしれません。
ただし、信用取引に比べて、期限が近いこと(期限が遠い物は、出来高が少ない)。
また、信用取引に比べて、値動きが激しいことが、注意点でしょう。
(オプションと似たような金融商品に、カバードワラントがあるでしょう)。
さて、前置きが長くなりましたが、
現在のオプション市場には、大きな問題があると思います。
それは、オプションの権利行使価格が、500円刻みであることです。
たとえば、日経平均株価の権利行使価格が、14500円の次は、15000円、
その次は、15500円となってしまうのです。
これは、大きな問題です。
かつての日経平均株価は、1日に、200円から300円動くことは、普通で、
動く日には、500円以上も動きました。
ところが、今や、日経平均株価が、200円も動くと、
「大幅上昇した」とか「大幅下落した」と言われるようになりました。
つまり、1日の値動きが、少なくなったのです。
このような状況で、オプションの権利行使価格が、500円刻みであることは、
あまりに、「おおざっぱ」と言えるでしょうし、
オプション価格(プレミアム)の価格形成が、不自然になる可能性があります。
せめて、200円刻みに変更すべきだと思います。
時代環境に応じて、オプションも改善していくべきなのに、
これでは、怠慢と言えるでしょう。
こうしたものは、旧態依然とした見本と言えるでしょう。
「証券取引所は、お役以上にお役所的」とは、多くの市場関係者の見解です。
(注)
オプションは、信用取引に比べて、値動きが激しく、リスクが高い金融商品です。
初心者や初級者向けではないので、注意してください。
オプションの仕組みを熟知していないと、大きな損失を招く可能性があります。